深呼吸をしたくなるアルフレッド・シスレーの青い空

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Sky on Helsinki 2006
Sky on Helsinki 2006

ひとつの画布を私はいつも空から始める…私の好きな画家? 同時代に関して言えば、ドラクロワ、コロー、ミレー、ルソー、クールベが私の師匠である。みなが自然を愛し、力強く真摯に感じている。

アルフレッド・シスレー / 図録「IMPRESSIONISM AND BEYOND 」より

『印象派からその先へ』と題された展覧会が、平成31年4月9日から名古屋市美術館で始まった。吉野石膏コレクションの中から、72点の作品で構成された展覧会は、知った気になっていた西洋近代絵画を新鮮な目で捉え直すいい機会となった。

なかでも、アルフレッド・シスレーの絵画に出会い直すことができたのが個人的にはよかった。出会い直すといっても、そもそもシスレーの絵を今までしっかりと観たことがあったかどうか疑わしいのだが。

とくに『ロワン川沿いの小屋、夕べ』と題された油彩の、65x81cmの画布上半分を占める青い空と、そこに浮かぶ白い雲の風景に強い既視感をおぼえ、目が離せなくなった。

フランスはおろかモレ=シュル=ロワンには行ったことはない。にもかかわらず、名状しがたい懐かしさを感じたのは、その透明な青空にフィンランドの空気感を重ね合わせて観ていたからなのかもしれない。

フィンランドに暮らしていたときは、いつでも見ることのできた、おだやかで静けさに満ちた夏空を思い出し、絵の前でおもわず深呼吸をしてしまった。

でも本当のところは、どれだけフィンランドで空を見ていただろうか。シスレーの絵を観て、まるで古い友人に出会い直すことができたような、そんな清々しい気持ちになった。

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名古屋市美術館特別展 印象派からその先へ-世界に誇る吉野石膏コレクション
吉野石膏コレクションの全貌を紹介する中部地方で初めての展覧会です。印象派を中心にバルビゾン派からエコール・ド・パリまで、大きく揺れ動く近代美術の歴史を72点の作品によって紹介します。ミレー、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ピカソ、ピサロ、モネ、シャガールなどによる傑作の数々をどうぞこの機会にご堪能ください。
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