遠くまで行って、戻ってきた。アルヴォ・ペルト:アリーナ(ECM New Series)

フィンランド
Arvo Pärt, Alina (ECM New Series, 1999)
Arvo Pärt, Alina (ECM New Series, 1999)

「私の音楽は、あらゆる色を含む白色光に喩えることができよう。プリズムのみが、その光を分光し、多彩な色を現出させることができる。聞き手の精神が、このプリズムになれるかもしれない」アルヴォ・ペルト

CDブックレット内のヘルマン・コーネンによる解説から(訳:高岡 明)

ヘルシンキにいたころ、しばしば公立図書館のKirjasto10(通称:Helmet)から音楽CDを借りてきては、自分のPCにコピーして聴いていた。

CDジャケットの美しさに惹かれて借りてきたものの中に、何と発音して良いのかわからず、勝手に「パルト」と呼んでいた音楽家のCDが少なからず含まれていた。モノトーンの冬のフィンランドを窓越しに眺めながらこの楽曲を聴いていると、自分の居所があやふやになるようで、どこか物悲しい気分になった。

この前、名古屋の中古CD屋で見つけたとき、懐かしいなと思って衝動買いした。青空が広がる冬の日の午後、畳の部屋の日向スポットでゴロゴロ寝転んで聴いていたら、天へ召されるように眠ってしまった。目が覚めた時、すごく遠くまで行って、戻ってきたような気がした。ふう。

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