未来は間に合っています。Ei mainoksia kiitos!

この記事は約3分で読めます。
Newspaper people on bus / Helsinki 2006
Newspaper people on bus / Helsinki 2006

「悪いが間に合ってる」
トム・クルーズ主演の映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の中で、「未来」を売りに来たと言い放つイーサン・ハントに、「個人経営の防衛仲介者」が返すこのセリフが、僕は気に入っている。アメリカ政府のエージェントから買わなければならないほど、「未来」には困っていないという、武器商人としての矜持が伺える。ちなみにDVDの英語字幕では以下のようになっていた。

EH(Ethan Hunt): And you’re an arms dealer.
Bogdan: He’s “independent defense coordinator.”, Right?
Arms dealer: You want something from me, you pay.
EH: You misunderstand. I’m not buying. I’m selling.
Arms dealer: You are selling. Selling what?
EH: The future.
Arms dealer: Yeah, I got all I need, thank you.

Mission: Impossible – Ghost Protocol

我が家には、平日、土日、祝日を問わず、いろいろな「エージェント」がやって来る。NHKの受信料の契約、新聞の購読、宗教の勧誘、廃品回収業者。どれも僕らには必要のないものばかりだ。NHKについては、テレビを持っていないし、あったとしてもテレビはまず見ないし、仮に何か番組を見たとしても、NHKだけはまず見ないと思う。新聞は読まない。どうしても読みたい記事があれば(そんなことは今まで一度もないのだが)、近所のコンビニに買いに行けばよい。宗教は、全くの無信心だ。僕にとってはお盆とかお墓参りの先祖供養のための仏教で、宗派も知らない。廃品回収品があれば、市や自治体が運営する回収サービスを利用している。「エージェント」たちは、こちらの都合を考えずにインターホンを気軽にピンポーンと鳴らして、僕とうちの奥さんをドキッとさせる。不在のときには、玄関の郵便受けにどんどんチラシを入れていく。僕らにとってはそのチラシはゴミにしかならない。我が家の郵便受けはゴミ箱ではないし、「悪いが間に合っている」のだ。

郵便受けに貼り付ける「チラシお断り」に該当するステッカーはフィンランドでもよく見かけた。フィンランド語で、Ei mainoksia kiitos! ヘルシンキではたいていのフラットの郵便受けに貼ってある。それだけ不要なチラシが入ってくるのだろうか。その辺の事情は日本とあまり違いはないみたいだ。つまり、フィンランドだろうと日本だろうと、現実の世界であろうと、インターネット上であろうと、自分が本当に必要なものは、こちらから出かけて行って、求めない限り手に入らないのかもしれない。それはそれで難儀ではあるが。

かくいうこのサイトも広告を掲載しております。すみません。このブログが誰かの役に立っているかどうかは不明だけれど、せめて「間に合っています」とか「Ei mainoksia kiitos!」とか言われないように心掛けて記事を書いていきたいと思っている。でもまあ、どうせ売りに来るのなら、誰か「未来」を売りに来ないかな。今のところ間に合ってはいるけれど。

にほんブログ村 海外生活ブログ フィンランド情報へ