等価(Equivalent)

日々
Nagoya Japan 2010
Nagoya Japan 2010

風が強い日には、こんな空になることがある。上空の雲のある辺りは、きっとすごい勢いで風が吹いているに違いない。ゴッホの絵に出くる渦巻く雲にもちょっと似ている。

アメリカ人の写真家、アルフレッド・スティーグリッツ(Alfred Stieglitz)に「イクィヴァレント(Equivalent)」というシリーズの作品がある。雲だけを撮影した作品なんだけれど、何が「等価」なのだろうと考えさせられる。そこには、見る人によっていろいろな「等価」がありそうだ。社会的地位とか、経済格差とか、男女、年齢、人種、主義主張など、そういったものの違いに関係なく、雲というものが、あるいはもっと大きな地球とか宇宙が存在していて、そこから見ると人間の諸々の違いは、些細なことか、ほとんど無いに等しいのではないかというように。

僕の場合は、自分の心がこの雲と同化していくような気分になる。心がザワザワしたりイライラするときに、1時間ぐらいぼんやりと雲を眺めていると、自分の心が雲や風に「等価」になってきて、まあ、何とかなっていくよなと、すうっと心が軽くなっていくことがある。お金はかかりません。空を眺めるだけなので。