「バリピ」なフィンランド人

フィンランド
Telakka Tampere, Kesäkuu 2004
Telakka Tampere, Kesäkuu 2004

フィンランドでは6月1日月曜日、新型コロナウイルスによる規制が部分的に解除されたようだ。

写真日記を交換しているヘルシンキの友人による6月1日分の写真には、ほぼ2ヶ月ぶりに営業を再開したバーの、オープンエアーのテーブルに集い、和やかな雰囲気で夏を楽しむ人々の様子が写っていた。ちなみにマスクをつけている人は誰もいない。

つまり、いつものフィンランドの夏の光景なのだが、パンデミック第二波を心配してなのか、写真に添えられた彼のコメントには、解禁早々バーに集まる人々に対して、やや批判的な視点が含まれていた。フィンランド人の中にもいろいろな意見がある。

それにしてもフィンランド人はバーが好きだ。タンペレ近郊の森の中にポツンとあった国民学校の建物の中にも、一週間に一度だけ開くバーが設置されていて、学生や先生だけでなく、近辺の住民もお酒を飲みに来ていた。考えてみると、学校の中のバーで週一回、飲み会(日本のそれとは幾分意味合いが違うかもしれないが)をしていたことになるのかもしれない。

バーはフィンランド語でbaari(バーリ)というが、バーリ好きの「リピ」なフィンランド人。今のうちに英気を養い、来るかもしれない第二波に備えているのだろう、と考えるのは楽観的すぎるだろうか。

IN THE morning I visited the zoo and now I am entering a pub with my friend and usual pot companion. Its sky-blue sign bears a white inscription, “LÖWENBRÄU,” accompanied by the portrait of a lion with a winking eye and mug of beer. We sit down and I start telling my friend about utility pipes, streetcars, and other important matters.

Vladimir Nabokov, “A Guide to Berlin” (Rul, 1925)

 午前中には、動物園を訪問してきた。そしていま、いつもの飲み仲間でもある友人と、一軒のパブにはいるところだ。店の空色の看板には「レーヴェンブロイ」と白く刻まれ、ビールのジョッキを持ってウィンクするライオンの絵がついている。腰をおろすと、ぼくは友人に、下水管や、路面電車や、そのほかの重要な諸問題について語りはじめる。

ウラジーミル・ナボコフ「ベルリン案内」加藤光也 訳(『ロシアに届かなかった手紙』所収)集英社
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