イギリス文学

イギリス文学

短篇小説

半音階の和音のように、H・E・ベイツ「クリスマス・ソング」大津栄一郎 訳

雨の降るクリスマス・イヴの午後4時、レコード店の二階で声楽を教えるクララのもとに、一人の青年が訪れる。茶色のオーバー、茶色のソフト、こうもり傘、という出で立ちの青年は「クリスマス・ソング」を探している。
2020.01.18
収録作品

収録作品:H・E・ベイツ『クリスマス・ソング』大津栄一郎 訳(福武文庫)

A Christmas Song by H. E. Bates クリスマス・ソングA Christmas Song 軽騎兵少佐The Major of Hussars 水仙色の空The Daffodil S...
2020.01.21
収録作品

収録作品:『夜の姉妹団―とびきりの現代英米小説14篇』柴田元幸編訳(朝日文庫) 

『夜の姉妹団―とびきりの現代英米小説14篇』 スティーヴン・ミルハウザー「夜の姉妹団」Steven Millhauser, "The Sisterhood of Night" レベッカ・ブラウン「結婚の悦び」Rebecca ...
2020.01.20
スポンサーリンク
短篇小説

皮膚を刺激する、ロアルド・ダール「女主人」

Dachshund 田中康夫の「伊豆山 蓬莱旅館」で母と娘が訪れたのは、伊豆のリゾート地にある老舗旅館だった。ロアルド・ダールの短篇小説「女主人」の舞台は、イングランド有数の温泉処でリゾート地のバースだ。  ビリー・ウィーヴ...
2020.03.27
収録作品

収録作品:ロアルド・ダール『キス・キス』(ハヤカワ・ミステリ文庫) 田口俊樹 訳

Kiss Kiss by Roald Dahl 女主人The Landlady (1959, The New Yorker) ウィリアムとメアリーWilliam and Mary天国への道The Way Up to Heav...
2020.01.20
短篇小説

組織付けられてきこえる猫の音響、H・E・ベイツ「歌う猫」澤村灌 訳

 そしてついには、すりつぶして油でいためた玉葱とソーセージ、アップルパイとクリームといった盛りだくさんな昼食をとったあと彼のアパートの古い揺り椅子にかけたまま眠りこみ、ふと目覚めると、飼い猫のスージーがシューベルトの『ディー・フォ...
2020.01.28
短篇小説

ディケンズに長期勾留される男たち、イーヴリン・ウォー「ディケンズを愛した男」中村融 訳

Helsinki 2006 「虫や蟻を寄せつけずにいるのはたいへんなんだ。二冊はだめにされてしまった。でも、ある油の作り方をインディオたちが知っていて、それが役に立つ」マクマスター氏は手近の包みをほどき、仔牛革で装丁された本を手渡し...
2019.07.05
短篇小説

口うるさい女性に対する無口な反逆、サキ「スレドニ・ヴァシュタール」和爾桃子 訳

Ylinen Finland 2003 「あの錠つきの箱に何を飼ってるの? おおかたモルモットだろう。きれいさっぱり処分してしまうからね」サキ「スレドニ・ヴァシュタール」和爾桃子 訳(『クローヴィス物語』所収)白水Uブックス ...
2020.01.18
日々

十月の信頼できない海馬

 マーティンは、秋がまたやってきたのを知った。犬が、秋の風と霜と、木の下で醸酵したリンゴの匂いをもって走りこんできたからだ。犬は、時計のゼンマイのようなその黒い毛のなかに、キリン草、夏の名残りのほこり、ドングリの殻、リスの毛、飛び...
2020.03.04
フィンランド

古い記憶がよみがえる、A Village After Dark / Kazuo Ishiguro

Helsinki 2005 生まれつき三半規管のできが悪いのか、子供の頃からなんとなく方向音痴なところがある。フィンランドでも、やはりよく道に迷ったのは緯度が名古屋より高く、地磁気の感覚が微妙にズレていたから、なんてことが原因だった...
2020.01.14